2004-01-01から1年間の記事一覧
今日は無数の幻想動物たちを生み出してくれた偉大なる存在として頭を下げても下げきれないキリスト様の誕生日であります。もしこの方が存在しなければ、多くの妖精や悪魔たちが神々として信仰され続け、幻想動物目録が半減していたというのは多くの方がおっ…
私の事典のリリスやDoPの最近追加された項目にもあるですが、リリスを追いかけて捕まえたのはセノイ、センシノイ、セマンゲラフという天使たち。そしてこれらの天使たちの名前がある護符をつけていれば、リリスが子供を襲うことはないという伝承があります。…
ところで英訳でならカバラの基本文献ってすぐに手に入るもんなんですね。 中世ヘブライ語の原典はそういうのの参考資料目録から遡っていけばいいんでしょうか?The Zohar: Pritzker Edition Daniel Chanan Matt。ゾハルその1 The Zohar: Pritzker Edition D…
マニ教関係の幻獣資料収集も一区切りついたので、次に、DoPの掲示板で少し前に話題になったユダヤ教の幻獣・妖怪関係を調べてみることにしました 地域別参考資料リストにはEncyclopedia Judaica(EJ)やJewish Encyclopedia(JE)を並べているんですが、これまで…
講談社学術文庫から石川栄作 ジークフリート伝説。ところでドラゴン退治で有名なはずのジークフリート(ジーフリト)の登場する『ニーベルンゲンの歌』、ドラゴン退治物語は1行で済まされてしまっている! 以前初めて岩波の原典を手に取ったとき、(゚Д゚ )ハァ? た…
地域・文化別参考文献のページを作っていて検索をしていたら、「のっぺら坊」と「てるてる坊主」というページを発見(『日本国語大辞典』の書誌情報を調べてたときにぶつかった)。 要するに明治時代はのっぺらぼうnopperaBouではなくのっぺらぽうnopperaPouと…
たまたま最近Sacred Textsというウェブサイトに、私が最近探していたThe Book of the Giants(エノク書にもともとあったといわれる、ネフィリムの物語。ただ、死海文書から出てきた巨人の書にはエノクの名前が出てこない上にそもそも除外された理由もはっきり…
『古代メソポタミアの神々』p.220にあるムシュフシュ像の「最古の形 獅子頭 原文字期」って2頭のムシュフシュが向かい合ってる図なんですが、何気に首がすごく長くて、しかも絡めてます。以前エジプトの悪霊で紹介した蛇首猫(間違ってマフートという名前で知…
あれから全然進んでない。 某所にドイツ叙事詩のグリフィンだかドラゴンだかの話題があったので、メモ程度にアドレスを載せときます。 http://www5b.biglobe.ne.jp/~moonover/bbs/log/log58.htm#861↑なんか、時々見かける名前が・・・ ガンピルーン、ガビル…
このブログや事典ページにはそれぞれ忍者アクセス解析をつけているのですが、最近GoogleからAccsサーバのページキャッシュを強制削除したこともあってか、あまり検索に引っかからなくなり、眺めていても面白くないのでアクセス解析をやめようと思っていたの…
どんなもんだろうか※リンク切れあります
駄目だ、どうしても「叙述」というか「語りかけ」「物語り」になってしまう 客観的な説明って難しい……
フランス語でボエムという言葉をご存知だろうか。他の人とは違ったことをやって、興味を持たせようとする人のことをいう。何が起こっても自分には関係ない顔をするが、才能はある。しかし、他の人も同じ才能を持っていることを気づいていない。byオシム語録(…
ジョルジュ・デュメジルの三機能理論に収まりきれないこれらの神々。本人によれば、「始めと終わりの神」なのだそうな。ルチアーノ・ベリオのオーケストラ曲『シンフォニア』のゴングみたいなもんだろうか。 ところで、どれも名前がかっこいい。
聖主ゲセル・ハーンは、漢土へ行くに際して、妃のアルルン・ゴアを馬で一月と二十日もかかる遠いところに匿っておいた。人々はこの隠れ家を知らなかったが、どういう訳かチョトン・ノヤン(変態叔父)には嗅ぎ付けられてしまった。 中略 アルルン・ゴアは彼を…
前回は少しばかり言語学・歴史学っぽかったので今度は民俗学的に たとえばアフガニスタンのアルマスティAlmastiの胸(乳)はあまりに長くて、それを肩越しにかけているそうです。 東タジキスタンの同名のアルマスティは、なんと一つ眼で巨大な胸を持っていると…
お前ら検索エンジンは何使ってますか。(の、下のほう) 恥ずかしがらないで♥(嘘ですすいません)
以前、「キルギスの叙事詩から」でキルギスの妖怪アルバルスティとトルコの妖怪アルバスティ、ウラル地方のアルバストル、「サーデク・ヘダーヤトの(以下略)」でイランの妖怪アール、さらにアッカドのアルーとすべてつながっているのではないか、ということ…
犬神憑きは英語でCynanthropyというらしい(私 家 版 ・精 神 医 学 用 語 辞 典の犬神憑きより)。『精神医学』とかいう雑誌で日本の憑き物事例を特集しているといたのも興味深い。精神医学という立場から社会病理※としての妖怪を考えるのもまたありかと思い…
今はないです。あまりにもごちゃごちゃしていて誰も読む人がいなさそうだったからです。 というわけで今回再び書いてみたのですが、あまりの煩雑さに自分でもあきれてしまいました。個人的に類似サイトで一番感心するのは神魔精妖名辞典のINFOで、ここまで細…
「幻想図書館」、とくに調査依頼掲示板が閉鎖されたことによって困るのは、質問をたくさん抱えた初心者たちではなくて答えたくて仕方がない、ディープな話がしたくて仕方がない私たちだったりします。 ほんと、どこへ行けばいいんだろう……北欧神話やエジプト…
カタカナを使用するのは日本語だけではなくてアイヌ語もそうなのですが、アイヌ語の場合少しだけ日本語では使わないカタカナがあるようです。そういう事情から、現在形で使用されている文字体系はなんとしてもすべて基本言語プレーンにおさめなければならな…
人間より多いとかいわれますが、下で紹介している『天使辞典』も項目数は4000とありますので凄まじい多さだということは想像できると思います。 Index of Angel names, magical words, and names of Godには、主に中世から近世にかけて執筆されたグリモアや…
中世美術についての本のなかにセイレーンのことがあったので読んでみた。その中に、スキアポデスの彫刻についてのこともあったのだが、なんとその人は、スキアポデスのことを知らずに、「足を上げて怠けている人」と解釈していた。中世美術の本なのにそんな…
ちょっと前に逆引きリストというのを作ったところ、山海経に詳しそうなららさんからコメントをいただいたわけですが、面白い論文を見つけました。 明治大学教養論集363号(2003年)「動物幻想とその表象類型 『山海経』の幻想動物の形態的特徴をめぐって」 張…
グスタフ・デイヴィッドスン 天使辞典 5040円 >内容紹介(創元社のページより)天使とは何か。これほどよく語られながら実態の不明な存在もめずらしい。本書は最も幅広く、最も詳細に天使を集大成した空前絶後の書である。聖書はもちろん、キリスト教外典や偽…
それでもMozillaよりはSleipnirが好きなので、なんとかしてWindows2000でユニコードのSMP文字を見られないものか探していたら、フォントについてにレジストリをいじれば表示できるとありました。それで言われたとおりにやると楔形文字が表示できました。なー…
私がさっきざっと自分の手持ちの幻獣本を見た限りでは見つからなかったのですが、グリフィンがコーカサスにいる(リンク先Wikipedia)というのは何がソースなんでしょ? インドという話は聞きますけど(これは、アイリアノスあたりらしい・・・)。 グリフィンに…
世界中の文字を単一のコード体系にまとめてしまおう、というのがユニコードです。幻想動物の事典でも、HTMLのコードはShift-JISなのですが(HTML作成ソフトWordsworthの関係で)、それではどう考えても世界中の(というか、文字のある地域の)幻獣たちの表記をす…
Folkloreっていう、由緒正しいイギリスの民俗学雑誌の比較的新しいやつ(2003年、Vol.114)を見てたら、ユニコーンの起源についての考察がありました。なぜか無料で読めます。the association of the lady and the unicorn, and the hunting mythology of the …