アジア
チベット語には、竜かドラゴンと訳せる言葉がル(klu)とドゥク('brug)の二つある。しかし両者の違いは明確で、ルが水中にすむ蛇の精霊で病気を起こすこともある存在だとすれば、ドゥクは雷を引き起こす、天空の蛇である。シナ・チベット語族の歴史言語学によ…
今日、下宿先で夕食を食べていたら、そこの子供の友達が遊びに来ていて、何か言われるたびに立ったりしゃがんだり、という遊びをしていた。ちょうど日本で言う「白旗上げて、赤上げないで、白下げない」とか、そんな感じのである。 よく聞くと、「デュメ」(d…
今度は、グランバザールとイスタンブール大学のあいだにある古書店街に行ってみた。「古書」というのは『イスタンブールに暮らす』という本にあった表現だが、実際に行ってみると多くは新刊書店だった。大学に近いので、いわゆる学術書が多い。ときどきトル…
語学学校近くに学術書籍としてはイスタンブールNo.1という評判の「パンドラ」という書店があったので行ってみて、そこで3冊ほどトルコ(テュルク系、のほうが正確だが)神話について書かれているらしい本を買ってきた。うち一冊は、google書籍であたりをつけて…
お久しぶりです。 1ヶ月くらい前からようやく世界的な緊急問題として認知され始めたチベット。ちくま学芸文庫の5月の新刊にツルティム・ケサン『チベット密教』が並んでいました。タイムリー……にしては少し遅すぎか。「文庫版へのあとがき」に何らかの言及は…
このページで、水木しげるの「妖鬼化」(妖怪原画集)に掲載されている大量の妖怪画を見られるのを知った。すげえなあ〜 ところであれこれページを回っていたら「龍馬」というのを見つけた。手元にある『妖怪世界遺産』(同じく、CD-ROM版の妖怪画集)をみてみる…
「美学」aestheticsの語源はギリシア語のアイステーシスAisthēsisで、「概念的認識」に対して「感性的知覚」を表す。数日前このことを知って衝撃を受けた。そして、なぜバーバラ・スタフォードのやっていることが「神経系美学」なのか、やっと理解できるよう…
イベントレポ「第52回日本印度学仏教学会」報告というページ(2001年7月 5日)に 『正法念処経』における rlung について 第5番目の発表は東洋大学東洋学研究所の石川美恵さんの「『正法念処経』における rlung について」という発表です。 (中略) rlung ルン…
最近、『戦国時代のハラノムシ』という本を見つけて一読、衝撃を受け即座に購入し、さらに末尾の参考文献一覧にあった『ハラノムシ、笑う』を帰りの電車内で携帯からAmazon.co.jpにアクセスして買ってしまった。 なんでこんな面白い妖怪本が出ていたのに5ヶ…