2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

星座は生きている

今年のはじめごろ、「星座は神話によれば動物や怪物や人物が天に上げられた姿なのだけど、そういう神話を語っていた人は、本当に天空にクマだのヘビだの巨人だのが張り付いていると考えていたのだろうか?」と考えたことがあります。 それに関して。ストア派…

知らなかったのに知っていることにしてしまっていること

記号論の大家ウンベルト・エーコによるこの洞察は、未確認動物という概念についての手がかりとなるのではないだろうか?マルコ・ポーロはサイをみてそれがユニコーンだと認識した。「認知科学ならば、彼は認知モデルによって決定されていたと言うだろう。彼…

『日本の美術 510 龍』

『日本の美術』最新刊は勝木言一郎「龍」となっています。http://www.shibundo.co.jp/cgi-bin/menu.cgi?ISBN=9784784335107 空想・伝説上の神秘的な霊獣である龍。その雄大で霊妙なイメージは、古来、日本の多くの 芸術家たちに愛され、数々の美術品が今日ま…

竜はいつからドラゴンと訳されるようになったのか 〜わからない〜

タイトルで期待してくる人を避けるために「わからない」とつけてみました。以前も同じようなことを書きましたが、たとえばライプニッツやキルヒャーのような17世紀の知識人たちは、中国語の竜をドラゴン(ここではラテン語のdraco系の言葉すべて)に翻訳してい…

アメリカの博士論文を読む

ときどき、読みたい参考文献情報に、dissertationと書かれているのがあります。 これは「学位論文」のことで、大学の卒業論文の仲間(たとえば修士論文や博士論文)のこと。大学に提出してPh.Dのような称号をもらうための論文で、原則として提出された大学が所…

『聖アントワヌの誘惑』の元ネタ

19世紀フランスの代表的作家ギュスターヴ・フローベールによる『聖アントワヌの誘惑』といえば、砂漠の聖者アントワヌ(アントニウス)が修行中に見る幻想のなかに無数の怪物たちが現れることで有名です(この「業界」では)。日本語訳は渡辺一夫によるものが岩…

検定をつくてみた

2ちゃんねるの某スレで、<伝説の邪悪なドラゴン> 検定!なるものを見つけました。内容自体はけっこう面白いけど、さすがに自分としては物足りず。勝手に竜とドラゴン検定みたいなのを作ってみました。1発目に100点取れる人いるかな〜?

2001年のウェブ世界

2001年時点でのインデックスを利用した2001年度版Googleが、10月末までの限定で利用できるそうです。 http://www.google.com/search2001.htmlうわー昔の「幻想動物の事典」もひっかかってるよ〜w 幻想図書館さんもある……皆さんのホームページはどうですか?