2010-01-01から1年間の記事一覧
日本における竜のように、シニフィエ(意味されるもの:この場合、「竜」という概念)がなかったと思われる言語文化にそのシニフィエとシニフィアン(意味するもの:この場合、「竜」という語)が入ってくると、1つには音声を保持したままにする、2つには日本…
Twitterで書いたことをまとめ。 「世界の言葉で妖怪のことをなんというか」(仮題)というのを調べているときに必ず念頭に置いているのが、「英語で妖怪をなんというのか」という問題。実際に英語文献を読んでみると、spirit, demon, supernatural being (また…
twitterのほうではちょこちょこ書いてきましたが、今、「世界の言語で、日本語の『妖怪』にあたる単語は何か」というテーマで色々と辞書を引きつつそれらしい語を集めているところです。もちろん「妖怪」そのものに当たる言葉はないし、和*辞典でも辞書見出…
James A. MatisoffのThe Tibeto-Burman Reproductive System: Toward an Etymological Thesaurus (『チベット=ビルマの再生産[生殖]システム 語源的シソーラスに向けて』2008)の最初のをほうをつまみ読みしていたら、本記事タイトルにあるようなことが書かれ…
こんばんは、お久しぶりです。連休最後の夜です。 4月5月6月となにも書いていなかったのですが、何もしていなかったというわけではなくて、地道にpukiwikiのテキストソースをきれいにしていたり、チベット系の項目を追加していたりしました。 今興味があるの…
イスタンブールから帰ってきました。 トルコ語を忘れないためにいろいろしようと思っているのですが、このウェブサイト関係では、トルコ語論文の翻訳を載せてみようかと思います。 こういう素人翻訳って、元の言語が英語だった場合そのうち誰かがちゃんと商…
下の記事についての追加情報。タイムリーというか、おもいっきり関係する犯罪に関する警告がイスタンブール総領事館からメールで来たのです。在留邦人の方はご存じとは思いますし、ここに転載するのもちょっと気が引けることなので、ほかの方のブログへのリ…
これまでは路上で話しかけられても普通に日本人の私に興味を持ってという感じだったのだが、スルタンアフメットは違った。さすが「日本人に話しかけるトルコ人は基本無視しろ」と旅行ガイドに書かれるだけある。話しかけられたのはこれまで新市街のイスティ…
語学学校の教科書に日食の連続写真があったので、シリア人の友達にこのことを聞いてみた。すると、「今でも日食のときはクジラが太陽を食べると信じている人たちがいる」という答えが返ってきた。少し前に西アジア一帯についての日食伝説を調べていてアラビ…
aibaraさんの「幻想世界神話辞典」の新着項目のところを見て、これまで自分にとって謎だったクビュやエチムミなどの出典を初めて知った。マルセル・サンドライユ『病の文化史』という本らしい。(本当はaibaraさんのところの掲示板に書き込みたいのだが、トル…
エロマンガ島という、日本人にだけ有名なニューへブリデス諸島の島がある。Wikipedia日本語版によると「イロマンゴ」のほうが現地読みとして正しい、とある。しかし綴りをみるとErromangoだ。ガ>ゴは納得できるにしてもエ>イは納得できない。エロマンゴで…