ムカデクジラ

ニカンドロスの『有毒生物誌』

渡辺一夫によれば表題作品の812行にあるというから、下に紹介した本を早速買って探してみた。 また、めいめいその策略(毒に対する)を心得ているのは、百足(わらじ虫)や恐ろしい雀蜂、さらにちっぽけなペンプレードーン(雀蜂の一種)と双頭のやすで、これはか…

葛洪の賦

南方熊楠は、葛洪の賦に大ムカデの古い記述があるといっている。 葛洪といえば『抱朴子』や『神仙伝』が中国オカルトマニアには有名かと思いますが、賦があるとは知らなかった。あれこれウェブ上を探してみたが(本も少しだけ)、こいつの賦がまとまっていると…

海ムカデについて

少し前にコメント欄にムカデクジラのことを書いたのですが、それに関連して、南方熊楠が「これはムカデクジラのことだ」と考えたスコロペンドラという幻獣について少々。熊楠はイギリスにいて「ロンドレチウス」の著書にスコロペンドラが掲載されていること…