アイヌ語カタカナ導入

 カタカナを使用するのは日本語だけではなくてアイヌ語もそうなのですが、アイヌ語の場合少しだけ日本語では使わないカタカナがあるようです。そういう事情から、現在形で使用されている文字体系はなんとしてもすべて基本言語プレーンにおさめなければならないというユニコード3.2以降では、その16文字が入っています。ただ、私の環境下では微妙にこの「アイヌ語用カタカナ」(ユニコードではKatakana Phonetic Extentions: カタカナ音声拡張)に対応した日本語フォントがなかったので、検索してみたところアイヌ語用のカタカナ文字の入力についての注意事項2というページにHabian2000uだとOKだとありました。そこでインストールしてBabelmapで見てみると、確かにKatakana Phonetic Extentionsがありました。……ということで、これまでSMALLタグを使って表現していたアイヌ語用カタカナをこれで表記することにします(既存の項目名はすでに対応済み)。

 ところで合成文字用の半濁点はU+309A(「゚」。COMBINING KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK、合成カタカナ・ひらがな半濁点)なのですが、Habian2000uでは先のページにもあるように「間延び」してしまう上に普通の日本語用フォントには存在しない(つまり、私の環境ではどうしたって合成文字が表現できない!)ので、U+309C(「゜」。KATAKANA-HIRAGANA SEMI-VOICED SOUND MARK、カタカナ・ひらがな半濁点)で代用しています。最近のMacOSだと見られるようです。