2006-01-01から1年間の記事一覧

隻眼について。暫定的なまとめ

Wikipediaに書いたものをコピペ。 神話・伝説の中の隻眼 世界中に伝わる神話や伝説、民話のなかには非常に隻眼の登場人物・形象が多い。隻眼なのは人間に限らず、神々や怪物はもちろんのこと、蛇や竜であったり、魚や蛙であることもある。隻眼は、字義的には…

幻獣大全IIは出るらしい

今年中には・・・とのことです。編者本人のBBSより。 >「信憑性がない、キワモノだ、ヘン説」だという巷の噂にもめげずふーん・・・ 私は最後の一つしか言ってませんけど(典型的な「研究ごっこ」。デュメジルもZfdAもグリムの『ドイツ神話学』も参照文献に…

辞典更新5/7

細かい誤字、リンク切れなど修正。エジプトの「カ」「バ」などは幻想動物じゃないなと思い事典から外す。オンラインの項目数は10364。

GW中に購入

数冊しか買っていないのだけど、巡り合わせでアジア関係ばかりになった。一つはベルナール・フランク『日本仏教曼荼羅』 Nobumi Iyanagaさんの仏教神話学ページで好評だったので気になりつつもなかなか入手できなかったので。ちなみに訳者はベルナールさんの…

修正箇所

さっき、久しぶりに自分のホームページを眺めてみた。いろんな項目があり、空白も多い。しかし一番目についたのは、修正したいところだった。今のように「哲学」をもって編集していたわけではなかった時代が長かったので、2/3くらいは書き直してみたい。 そ…

山海経 & 研究ごっこ

さっき山海経(中国古代の幻獣百科・・・博物誌)についての専門ページを見つけましたのでここにも紹介。朴 斎 主 頁富山大学大野圭介先生のページらしい。 電子テキストもあります。まだ見てないですけど。興味深いのは、国内『山海経』論著目録があることで…

トランペットの低音

最近フォルケ・ラーベの『シャザム』っていうトランペットソロの曲の楽譜を買ったわけですよ 今から20年ちょっと前の作品で それにはこのように高いGが出てくるのですが。まあアンサンブルじゃなくてソロ曲だし、100年前にはすでにオーケストラ曲にもE♭があ…

ロック鳥、鳥のベヘモト?

先ほどWikipediaの「ロック鳥」を編集したのですがロック鳥はアラブ人の言うフェニックスとほとんど同じものである。またペルシャの伝説に登場する巨鳥シームルグとも同一のものである。フィルドゥスィーの叙事詩の中では英雄ザール (Zal) の養父であり、ラ…

Wikipediaでの著作権侵害は知名度に比例するのか

Wikipedia:削除依頼/ミシャグジ 最近、匿名ユーザーが妙に大量に幻想動物関連や神話関連の編集・新規作成を行なっているので怪しかったけど、やっぱり著作権侵害があった模様。ああ、うちもいつか著作権侵害されるようなページになりたいものだ(違)

デュラハン

デュラハン。最近Wikipediaに項目ができたりして小ブームの予感。さてデュラハンの乗る馬車の名前がコシュタ・バワーなのですが、「コシュタ」の綴りはどこをみてもCoite。いったい「シュ」はどこから来たんだ!『幻想世界の住人たち』もCoite。元ネタのイエ…

まだ事典にない、有名な幻想動物とか

幻想動物の事典は、名前だけは色々集めているように見えますが、けっこう有名なのがもれていたりします。ちょっと考えてみたのですがたとえば「妖精女王」(fairie queene)がないし、「花の妖精」にあたるものもなく、「ワイト」もない。「ニーベルンゲンの歌…

遂に邦訳刊行!!『神話論理』

20世紀最大の神話学の書、クロード・レヴィ=ストロース『神話論理』が30年以上を経てようやく邦訳刊行されました。まだ第1巻だけですけど。30年前からずっと「邦訳中」と言われていてようやく出ることになったのはうれしい。・・・しかし8400円ってなんだよ…

『鬼と悪魔の神話学』

青土社ホームページによれば、『鬼と悪魔の神話学』(吉田敦彦 著)が出るらしい。内容は不明だけど、この事典&ブログ的にはマストアイテムになりそう。

Wikipedia: ソロモン72柱

Wikipedia日本語版にCategory:ソロモン72柱なんていうカテゴリができてた。 いくつかは英語版からの翻訳で、語源についての推察もある。 ただ、オセの語源については疑問符が付く(日本語版独自か?)。オセの語源が北欧神話のオーズ(Óðr)? ðならsではなくthかt…

で、

重たい腰を上げて「空想の動物・神々展」のカタログを見てみたら、私が「マカラ」だと思っていたものは、普通に7,8世紀ごろの中国の竜の彫像だったわけだ・・・。中国でも上唇がめくれてるなんて初めて知ったよ・・・もっと図像をたくさん見るべきでした。

ペルシアのドラゴンは、上唇がめくれている。

ものを整理しているとサンシャインシティ60のオリエント美術館でやってた幻想動物展のチケットが落ちてきたので見てみたら、一つ思いついたことがありました。チケットにあるいくつかの幻獣の像のなかにマカラと思しき像があったのですが、上唇がめくれて…

ジョルジュ・サンド『田園伝説集』復刊

岩波書店の復刊ページによると、水木しげる『妖怪画談』とジョルジュ・サンド『フランス田園伝説集』が復刊されるようです。どちらも豊富に妖怪譚が載っていますので、持ってない方は是非。また、平凡社ライブラリーから田中貴子『外法と愛法の中世』が出て…

なおった

日曜に秋葉原にいって帰ってきてその日の内に直したのでもうOK。 ただ、ドタバタしてなかなか掲示板への返信ができなかった・・・。とりあえず「幻想動物の事典」サポート掲示板のほうには返信しておきましたが、相変わらず自分の情報量の少なさを嘆くばかり…

メモ・名前の語源辞典

Behind the Name

マニ教の生き残り

どっこい生きてた(?)中国のマニ教へー、こんな寺院が存在してたんだ・・・ マニ教の寺院だったのが、弾圧されて名前を変え隠れて生き延びた結果、結局仏教の寺院になってしまっていたというお話。

邦訳のない神話群・・・

いったい神話伝説の原典資料がどれくらい邦訳されているかをぼーっと考えていた それなりに知名度のある神話はこんなもんだろうか?日本神話 邦訳せずともある。 中国神話 出典がバラバラだが基本は押さえてあると思う インド神話 二大叙事詩、ヴェーダ、一…

買った本が文庫化

苦労して見つけた本、高いのに無理して買った本。 そういう本が数ヶ月後に文庫化/paperback化されているのを発見すると虚しい。 たとえば『新耳袋』。もともとがソフトカバーなので後述する理由があてはまらない。 日夏耿之介の『吸血妖魅考』を近くの古本屋…

『図解 吸血鬼』

新紀元社のTruth in Fantasyシリーズにある『ヴァンパイア』はそこそこよく出来た本だと思うのだが、また今度はF-Filesとかいうシリーズで『図解 吸血鬼』というのがでるらしい。 新紀元社 おすすめ本によると図解でグノーシス主義とかをやっているそうだ。

ドイツの伝説上の固有名詞が多く載ってる警察犬協会

英雄詩篇「バラの園」に出てくる巨人たちの綴りや詳細を知りたくて検索していたらこんなのが見つかりましたよ。発音もつづりも現代ドイツ語化されているようですが。 日本警察犬協会 ドイツ語 牡犬名一覧犬だけあって狼由来の名前も多いですが英雄や名剣や神…

グリムのドイツ神話学 「死神」

前から、たまに名前を見かけては読みたいと思っていたヤーコプ・グリムの『ドイツ神話学』。Northvegrのサイトに英訳があるのだが、英訳+ウェブ上という、二重に読みたくない要素のおかげでまともに読んだことはなかった。邦訳はないものかと思って探してい…

ギリシア神話の新刊本

講談社の近刊ページによれば文芸文庫からリーベラーリスの『メタモルフォーシス ギリシア変身物語集』(オウィディウスのパクリ?)が出るとのこと。ヒュギーヌスとかクイントゥスとかは学術文庫から出てたのに、これは文芸文庫からだ。まぁアポロニオスのア…

非-更新

一度怠け癖がつくと、更新を再び始めてもなかなか軌道に乗れない。竜とドラゴンのページもしばらく放置したままだ。 一応細かい修正とかはしてるんです。ここ数日はゾロアスター教系と中高ドイツ語系。また、長文の微調整。これが難しい。自分の書いている分…

Wikipedia

最近Wikipediaに投稿しすぎ(相対的に)の気がしないでもない。 利用者:Toroia

神統記

岩波文庫のヘシオドス『神統記』にコップこぼしてぬらしてしまった。可読状態ではあるがにおいがする。そんなとき、たまたま岩波書店のホームページを覗いていたら今月半ばに『神統記』が復刊されるとのこと。持ってない人はいい機会なので買いましょう。

『龍の文明史』←駄作

『龍の文明史』という新刊本を今頃になってみつけたので、手にとってみた。しかし編者の名前を見た瞬間、物凄い失望感に襲われた。「安田某」。そして目次を見て、さらなる絶望。「荒川某」。 安田某についてはこの書評(ノストラダムス関連)や北の文明・南の…