GW中に購入

数冊しか買っていないのだけど、巡り合わせでアジア関係ばかりになった。

一つはベルナール・フランク『日本仏教曼荼羅』
Nobumi Iyanagaさんの
仏教神話学ページで好評だったので気になりつつもなかなか入手できなかったので。ちなみに訳者はベルナールさんの奥さん。内容は、論集といった感じで概説書に近い。とはいえ仏教神話の本なので神話に興味があるtoroiaとしては普通の仏教学の本よりも面白く読めた。とくに妙見様の章が面白いと思ったが、その理由はまたのちほど(じつは「隻眼」とかかわってくるのです)。
一つは岩本裕訳『ラーマーヤナ』1・2
東洋文庫は高くて二つ買うと5000円にもなる!GWでもなきゃ買わないぞ。これまでは「図書館にあるからいいや」と思って全然読んでいなかったのだが、このたび何気なく手に取ってみたら「解説」が異様に詳しく、とくにインド以外の地域におけるラーマ物語伝承について細かく書いてあったので(ついでに「幻想動物」ラーヴァナについての地域によって異なった綴りもあったので)購入した次第。しかし残念なことに岩本さんは第3巻以降を世に出さぬまま去られてしまった。『マハーバーラタ』もそうだけどインドの叙事詩と日本のインド学者って何か因縁でもあるのだろうか。とにかく、これでラーマーヤナ出典の物語については孫引きではなく正確を期して書けそう。
一つは林巳奈夫『龍の話』
龍とドラゴンについて書いてるくせにまだ持ってないのかよ!と言われそうだが持っていなかったのだから仕方ない。なんか普通の本っぽかったんだから・・・
で、この本に「唇がめくれてる龍」の図像の起源についての考察があった。なんでも実在する蛇「百歩蛇」がモデルなのかもしれないのだそうだ。とにかく巷間にあふれている推測だらけの中国竜本とは一線を画す実証的な内容なので興味深い。
ヒャッポダ。下の方に図あり。口の先が少し上向いているでしょ?あれが関係あるらしい。

以上。休みはあと少し。何もすることなく終わらせよう