ペルシアのドラゴンは、上唇がめくれている。

ものを整理しているとサンシャインシティ６０のオリエント美術館でやってた幻想動物展のチケットが落ちてきたので見てみたら、一つ思いついたことがありました。チケットにあるいくつかの幻獣の像のなかにマカラと思しき像があったのですが、上唇がめくれてたのです。
以前、竜とドラゴンページの「イスラム以後-いらん」ページの2枚目のペルシアのドラゴンの画像に「なぜ口がめくれ上がっているのか？　ペルシア美術の本は全然読んでないからわからないけど、toroia思うに、これは中国の竜画像における「ヒゲ」が上あごと混同されたものなのではないだろうか？」などと適当なことを書いたのですが、このドラゴンの上唇の表現は、マカラの上唇とよく似てます。
ではなぜマカラの上唇がめくれてるのか？　それはマカラの頭がゾウだから。わかりやすい画像があったのでリンクしておきます。http://www.nichiren-etudes.net/dico/dicoimages/makara.htm。こっちのほうが伝統的な表現に近いかも。

でもこれじゃ、なんでペルシアのドラゴンの上唇がインド美術に起源を持つのかわからないな。