ヨーロッパ異教史

書店に立ち寄ると、『ヨーロッパ異教史』という新刊が出てた。けっこう厚いハードカバーだったのでざっと見てみたけど、とくに後半は面白そうな内容だった(前半は古代の話)。

 ヨーロッパの異教、ペイガニズムpaganismやヒーザンheathenとか呼ばれるキリスト教以外の宗教って、その情報量が少ない分、何かひかれるものがありますよね。私はこの言葉が嫌いなので使いませんが、好きな人ならそれを「ロマン」というのでしょう。ヨーロッパの異教は、まずインド・ヨーロッパ時代の過去にさかのぼることができる。そして中世の民間伝承と並行している。さらに現代のネオ・ペイガニズムなど異教復興運動につながっていく。異教と一口に言っても、まずはそれ自体の価値を忘れてはなりませんが、このように過去・同時代・現代に対しても有用な武器として価値を見出せるわけです。

でもですね、この本4,500円とか言って高すぎる・・・。『ペンタメローネ』上下と『妖異博物館』正続がそれで買えちゃうじゃん・・。