一つ目と鍛冶

 「不思議なことに、西洋でも冶金神は独眼や独脚で表象される例が多かった。例えば北欧神話によると、万物の父オーディンは『片目の神』という添え名を持つ鍛冶神でもあったし、アイルランドの伝説では、天の鍛冶師月の男神(ルノ)もまた片足が不自由で、豪勇をもって鳴る英雄フィンの魔法の剣を鍛えたと伝えられている」

山内昶ものと人間の文化史 もののけI』p.210

 さてと。