博物学かなあやっぱり
ちょっとだけ小出しにしていたヴェントの『世界動物発見史』、ゴリラのことを書いたときは図書館で急ぎ参照しただけだったのですが、じっくり読むとこれは相当「未確認動物の言説」問題に使えそうだということが分かってきました。というか、この本さえあれば、20世紀前半まではほとんどカバーできそうな気も。となると序説だか序論だか銘打ったこのブログの連載予定記事も無用になってしまうかも……。
博物学という分野。
日本には荒俣宏の誇るべき『世界大博物図鑑』がある。この図鑑のコンテンツのセレクトもまた「未確認動物の言説」問題に関係してきそうな気がする。読んだことがない人は今すぐ図書館へ!
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千夜千冊の世界大博物図鑑の回、あまり関係ないけど次の文章には溜飲が下がる。
知ることをバカにしてはいけません。「ぼくは知識よりも自分で体験したことだけを重視してましてね」などと嘯いて得意がっている連中がよくいるけれど、こういう連中にかぎって他人の意見を理解しようとしないことが多い。こういう御仁たちは、知というものが共有空間を動いているものだということが、わかっていないのである。
- 作者: ヘルベルトヴェント,小原秀雄,大羽更明,羽田節子
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 1988/08/01
- メディア: 単行本
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