カブールの幽霊

カブールの幽霊展

GWにやっていたのか。もっと早く気づくべきだった。

この展覧会は、どうも、アフガニスタンの子供たちが描いた「幽霊」を展示しているらしい。

来場者の声というのがあって、ざっと見た中では星真美さんにけっこう共感するものがあった。もし、ほんとうに「既存の『絵』の影響の無い環境」で描かれていたのだとしたら、これほど興味深い題材は無い。そして、星さんによる次の段。戦争-死体。もはや「既存の『絵』」の影響の無い環境など、もはや戦争で親を失い、住む場所を失い、財産を失い、最低限生き延びることしかできない環境でしかないのか・・・、ということを、直観で思った。絵に限らず。音楽、舞踏、演劇、パフォーマンス、彫刻、あらゆる表現分野に規律化された「ヨーロッパ」が刻み込まれている。
それは文化にしても同じだ。「カブールの幽霊展」、残念ながらエスノグラフィックな記述がないため、これらの「幽霊」を描いた子供たちがどのような状況にいたのか、どのような絵画の影響を受ける文化背景にいたのか、そもそも「幽霊」はアフガニスタンではどういう概念なのか・・・など、疑問はいくらでも出てくる。もしかしたらこうした絵のうちのいくつかは、極めて西洋化された絵画文化の初期段階でしかないのかもしれない。

・・・さて、そのようなお話とは別に私が思ったのは、これらの絵と、目撃された宇宙人のイラストがとってもよく似てる、ということである。もしかして幼年期の終わり