ミクロコスモスとマクロコスモス

死体化生神話に、マウリシオ・フィチーノ(ルネサンス時代にメディチ家でヘルメス文書をラテン語訳した人。魔術理論家)とヘルメス主義を追加。でも、ヘルメス主義のほうは人間⇔自然というよりは人間⇔天球ですな。偽ヒポクラテス系列。「人体と宇宙との対応」に限れば、もっと多くのものを見つけられるのかな? でも創造神話、世界巨人とは違ってくるか。アダム・カドモンはどうなんだろう?

また、中央アメリカ、中央アジアなどの例を追加。

書承でないものについては参考文献も追加。

人体と何かを対応させるという思想は古くからあります。
エジプトの『ピラミッド・テキスト』と『死者の書』には、それぞれ異なるがパーツごとに神々が割り当てられている。
西洋占星術では、天球と人体が対応している。
オオゲツヒメ、ハイヌウェレの神話では、作物が体の部分から生まれる。
グノーシス主義文書『ヨハネのアポクリュフォン』では「プロノイア」「王国」など抽象的なものからアダムを作る。またアダムの肉体は、無数の天使によって作られる。
同じくらい多い「虫」と人体を対応させているのが『正法念処経』の「地獄品」。
古神道系の『水穂伝』は身体と古事記の神々を対応させるが、目鼻だけは天体に対応させる。
同じく古神道系の『天地はえぬきの極典』は天球、地球などを男女別にする。。。。

その他、たいていの思想体系を探したら見つかるはずです。いわば、ミクロコスモスとマクロコスモスの対応。カバラとか易経とかタントラとか、探したらありそう。でも、すさまじく面倒……。一覧にしたら面白そうだけどなあ。何をキーにするかが問題でもあるか。「幻想動物」から離れすぎるのも問題といえば問題。

結論:オンラインではこれ以上やらない。