最古の一つ目怪物

one-eyed素焼きの浮き彫り。カファジャー出土。前1800年イラク博物館蔵。
『世界神話大事典』p.169、エレナ・カッサン「メソポタミア 宇宙創成説」より。

 世界最古の一つ目怪物図像だといわれるものです。でも、どんな神話なのか、なんという怪物なのか、戦っている神様は誰なのか、そもそも神話の一場面なのか、どれもすべて謎に包まれたままです。

 気持ち悪い顔をしています。太陽、、、なのか、ひまわりなのか、とにかく頭の周りに大きなヒダが12ついていて、顔は正面を向いている(そう書かなければ一つ目だとわからないからでしょうけど)。神様はそのヒダのうち一つを持ち、右手で短刀を腹に刺している。怪物は腹を引っ込めて胸を突き出して怪我を少なくしようとしているが、神が自分のヒダをつかんでいるのでそれ以上逃げることができない。
 とにかく一つ目がこちらを向いているのが怖いです。