Wikipediaの北欧神話 承前

以外に皆さんからの反応が多くて驚いた(ノートページ参照)。

実はWikipedia北欧神話系って、ここ数ヶ月で結構内実の多いものに仕上がり始めているんですよね。ドーマルディみたいなのも原文を引用するなどしてかなり気合入ってる。もちろん微々たる進み具合ではありますが。
ほかにはギリシャ神話系、もちろん記紀神話系もある程度使えるレベルにまで達しているものがあるようです。私の本業たる幻想動物系については、はっきりいえば使えるような項目はないようですけどね……(ただ、ゲームやアニメやラノベに登場しているなんていう情報は到底私の範囲外なので、重宝しているわけではないのですが、そういう点での有用さは認めないといけないですけど。私だって、普段はほとんどアニメとか見ないですが、さりげなく神話の固有名詞が出ていたりするとWikipediaに追記したくなっちゃいますから。しないけど)。

さて、愚痴ってみたものの、自分で特に何か新しいものを書ける見込みがあるわけでもない。どうしよう。


最近『形成』とかいう雑誌に載っているといううわさのあった『ユングリンガサガ』のコピーを入手しました。一応、北欧神話の本には必ず言及されているので。それにしてもそもそも『形成』というのがどういう雑誌か長い間わからず(ネット上で普通の検索してみつからなかったのでしばらく放置してた)、巻号もページ数も不明では探すのもコピー依頼もできないという状況だったのが運よくそうした書誌情報を発見したので取り寄せた次第です。オーディンがどーたらこーたらアースガルズがアーシアーだのは、まあ、普通の北欧神話本に書いてあるのの再確認に過ぎなかったのですが、スノリが「竜とか巨人とかが遠い地方には住んでるんだよー」と書いているのに興味津々。
彼ら、というか彼にとっては竜も巨人も神話上の存在ではなくそこらへんの動物とどうレベルの存在論的な意味を持っていたようで。やっぱり。昔の人がゾウやキリンを伝聞して驚いているのと同じ感じだったんでしょうか。少なくとも「ファンタジーな」存在でなかったのは確かなようです。