ニカンドロスの『有毒生物誌』

渡辺一夫によれば表題作品の812行にあるというから、下に紹介した本を早速買って探してみた。

また、めいめいその策略(毒に対する)を心得ているのは、百足(わらじ虫)や恐ろしい雀蜂、さらにちっぽけなペンプレードーン(雀蜂の一種)と双頭のやすで、これはからだの両端から人間に死を与えるのだが、移動するときにはまるで翼のついた櫂の如き足を急がせる。

ラブレーの引用しているところから推測すると、櫂の如き足の「双頭のやすで」がスコロペンドラのことなのだろうか??? 双頭のやすで、ってアンピスバイナか?(別のところにアンピスバイナ[双頭蛇]も記されている)でもスコロペンドラが双頭とは聞いたことがない。
これは原文に当たるしかなさそう。
ラブレー云々については「ムカデクジラ」参照のこと。