これはひどい

よくわかる「世界のドラゴン」事典―サラマンダー、応龍から、ナーガ、八岐大蛇まで (廣済堂文庫)

よくわかる「世界のドラゴン」事典―サラマンダー、応龍から、ナーガ、八岐大蛇まで (廣済堂文庫)

これはひどい本です。項目の選定はほとんど苑崎透『幻獣ドラゴン』の丸パクリ。内容は文庫本相応に薄くなっている(これは仕方ないとしても)、間違いもちらほら。日本書紀に「敗れたヤマタノオロチが現地の豪族の娘と結婚」とか書かれてるわけないじゃん。

幻獣ドラゴン (Fantasy World)

幻獣ドラゴン (Fantasy World)

↑品切れかあ〜。良本だと思うのですが。

最近粗製濫造されているモンスター本のライターから新紀元社の本&キャロル・ローズの事典を奪ってしまうと何も書けなくなると思います(それは私のウェブサイトも同じことですがw)。
いや、でも、だからといって一部ウェブサイトのほうがこうした粗製本よりもいい、というつもりはありません。メディアが違うのを理解した上でコンテンツを比較しないと意味がない。「分厚くない文庫本」という形態の書籍として手元にあるということは、少なくとも本を読みなれた人にとっては、それだけでウェブサイト上のテキストよりもずっとアクセシブルなのです。