剣との関係

竜生九子を調べているうちに、たとえばそのうちの一種である睚眦が剣の装飾に使われていることがちょっと気になった。
「竜やドラゴンと剣の関係」である。だいたいファンタジーは「竜と剣と魔法の世界」と言われるし(普通「竜」は入らないけどw)、「竜と剣」や「ドラゴンと剣」はかなり定型的な表現のようにも思われる。
「竜とドラゴン」ページの竜と剣に、今思いついたの概略を少しだけ書いてみた。実際どんな関係にあるもんなんだろう。今日思いついただけだが、研究している本とか論文とかあるのだろうか。神話学者の大林太良が「竜と刀剣--『大唐西域記』巻三の烏仗那国伝説をめぐって」(1999)を書いているのを見つけたが、ほかはどうなんだろう?
もちろん「竜と剣」というクリシェはファンタジー系のものなのだからトールキン前後から言説を分析するのが良いのだろうが、私は「神話伝説における実際」のほうにむしろ興味がある。

張競『天翔ぶシンボル』に竜生九子の解説を見つけた。他の幻獣については詳細で面白いから期待して読んでみたが『諸橋大漢和辞典』からの孫引きばかりで史料批判もしてなかった。まあ本論は「明の時代、竜の聖性は場合によっては地に落ちていた」ということだから問題ないのだけど。

あと、「これはひどい」へのコメント。私も新紀元社の本を買い始めてからしばらくして「ああ、新紀元社文庫なんて出ないのかな〜」などと夢想してましたよw