百目とは?

水木しげるの『悪魔くん』などに登場する有名なキャラ「百目」の元ネタ、実のところ詳細不明である。
たしか、ネット上かどこかで村上健司(『妖怪事典』の著者)が「ユングの『変容の象徴』にある」と書いていて私も確認した。ユングはそのイラストをNettoとWagnerの"Japanischer Humor"という著書から引いている。調べてみると二人ともWikipedia日本語版にもそれなりの記述がある明治時代の有名な「お雇い外国人」で(クルト・ネットーゴットフリード・ワグネル)、両方の著書の項目にある『日本のユーモア』がそれだ。しかも探してみると邦訳があり、1971年に刀江書院から高山洋吉が翻訳して出版している。読んでみると、日本の妖怪画のところに百目がいた!
でも残念なことに出典は明記されていない。とりあえずわかるのは江戸時代の絵画ということだけ。

誰か詳しい人はいないものだろうか?