本のいくつか

既刊

ジャック・ル・ゴフ 『[絵解き]ヨーロッパ中世の夢』
メリュジーヌ、一角獣、トリスタンとイゾルデ、なんてのがありました。内容はルゴフだけあってそこそこ面白いです。

よく似た中世ヨーロッパネタ、神話伝説系としてはこちらのほうが興味深いかも。
フィリップ・ヴァルテール『中世の祝祭 伝説・神話・起源』
レビューにあるとおりヴァルテールは「ユーラシア神話学」を提唱している学者で、訳者の渡邉浩司とともに中世ヨーロッパ神話(アーサー王伝説とか)を研究しているようです。たとえばジャンクロード・シュミットの『中世の迷信』や、それこそルゴフのような本が気に入ったなら、ヴァルテールのほうが少し「軽め」ではあるけど、読んで損はないかと。


予定

5月
吉田敦彦 『日本神話の源流』 講談社学術文庫(講談社現代新書にあったやつ)
松田治 『ローマ建国伝説』 講談社学術文庫(たぶん現代教養文庫の「ローマの誕生」でしょう)
ローマといえばリウィウスは17日か。まだ書店では見かけないけど……ずいぶん以前にどこかの紀要に載せていた奴の改訂版だろうか?