フォントとユニコードと

いくつか適当にスペルを併せて検索してみたら、大耳種族のつづりはKarprāṇa Varaṇaだということまで想像がついた。それ以上は不明。

何気なくUnicodeのロードマップをみていたらLatin extended CやDなんてのがあって、Cのほうにはニューギニアやアフリカの一部の言語で使われる特殊アルファベット、Dのほうにはウェールズや北欧などヨーロッパ中世に使われていたアルファベットや略記号などを入れればいいのでは、と提案されていた。こういう文字のバリエーションを見ているととても面白い。とはいえグーテンベルクの時代までこういうのは手で書かれていたわけで、どれを基本的な「字形」である、と認定するのはけっこう難しいのではと思いながら読んでいると、なんとFraktur体がすでに入っているとあった。Mathematical Aphanumeric Symbol、Supplementary Multilingual Planeにだ。さっそく確かめてみると、あった。使用フォントはCode2001。ただ、まだsやkなどは普通のフォントのままだった。Code2001がインストールされてる人、またはインストールしてみた人なら表示されるはずです。

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𝔐𝔞𝔱𝔥𝔢𝔪𝔞𝔱𝔦𝔠𝔞𝔩 𝔄𝔩𝔭𝔥𝔞𝔫𝔲𝔪𝔢𝔯𝔦𝔠 𝔖𝔶𝔪𝔟𝔬𝔩𝔰

𝕯𝖆𝖘 𝕹𝖎𝖇𝖑𝖚𝖓𝖌𝖊𝖓𝖑𝖎𝖊𝖉 𝕯𝖊𝖗 𝕹𝖎𝖇𝖊𝖑𝖚𝖓𝖌𝖊 𝕹𝖔𝖙←ドイツ語のことばに使うとそれっぽく見える。

しかしこういう「フォント別」の文字が別に割り当てられるってのは文字数の少ないアルファベットの特権なんだろうな。漢字でわざわざ明朝体とゴシックをわけるとかありえないし、そもそも王羲之体とか空海体とか考えにくいし……。