たまに、万能ではないアクセス解析のおかげでマイナーな存在が実はけっこう知られていたりすることがわかる。
ウィーザルシャはゾロアスター教の経典『アヴェスター』のなかの「新層アヴェスター」と呼ばれるザラスシュトラ(ゾロアスター)の死後しばらくして教義に採用されたと推測される部分のうち、「除魔法」、つまり悪魔を避ける方法と訳される『ウィーデーウダード』(「デーウ」が悪魔。またはダート。中世語ではヴェンディダード)の第19章に名前が現れる悪魔なのですが、(ちなみに事典ではここまでネチネチと背景解説はしていないです。必要でしょうか?)Googleによればゲームキャラにウィーザルシャという名前がつかわれているようです。
いったいどこからそんなの探してくるんだろう？＞開発者
ちなみにウィーザルシャの参考資料は伊藤義教訳『アヴェスター』、つづりはTITUS: Avestan Corpusを参考にしています(伊藤訳の数年後に、アヴェスター文字をアルファベットに転写する新しい方式が提案されて、いまではそれが使用されているのだ。TITUSはそれを反映した最新版)。
また、同箇所にはズルワンやチンワトといった、後世に影響力を増してくる単語が出てきます。面白いところです(このあたりのことは、あとにでもウィーザルシャのところに追加予定)。
