片脚

どうも最近、片脚のほうが片目よりも大事なのでは、と思えてくるようになった。アジア方面ばかり調べているからかもしれないが。

インドの怪物人種、『犬人怪物の神話』によれば、ほとんど見当たらないらしい(著者はインドの専門家)。ルドルフ・ウィトカウアー『アレゴリーとシンボル』は「マハーバーラタ」に載っているというが孫引きのようなので確認が取れない。どちらにしても中国やローマと比較できるほど豊富な事例があるわけではない模様。ただし雑多な姿をしている怪物たちの描写にはこうした「奇形」が多いとか。「ラーマーヤナ」のラークシャサたちがそうらしいが未確認。まぁこういうのはアイルランドフォモール族とか日本の鬼とかも同様ではある。

犬人怪物の神話―西欧、インド、中国文化圏におけるドッグマン伝承

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アレゴリーとシンボル―図像の東西交渉史 (ヴァールブルクコレクション)

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