ばーちゃるほんだな

 さんたさんの幻想動物についてのページ(物語とモンスター紹介 F&S)を見ていたら、参考文献のページにbooklog(ブクログ WEB本棚)というのを使ってました。
 これは便利ですね。Amazonと提携して表紙の画像を表示できるようになっているのですが、それが本棚から一冊本を取り出して表紙を眺めるような感じで表示できるんです。

 インターネットのページでも、ここ数年はコンテンツへのリンクがない「表紙」的なページがあるウェブサイトが増えてきましたけど、やっぱり昔ながらのページはトップにサイト内コンテンツへのリンクを直接表示させますよね。確か3クリック以内に目的のページにたどり着けなければウェブデザインとして失格、という話もありました。
 それに対して本は、表紙が命です。あとは背表紙とタイトルかな。とくに印刷技術が向上した現在では、文庫本でさえ表紙に凝るのが常識となってます。ま、依然新書や文庫はシンプルなのも多いけど。本好きなら、表紙を並べてニヤニヤすること、絶対にやった覚えがあるはずです。
 ちくま学芸文庫なんかすごいですよね。デザインがきれいでストレート、積んで置かれていたらどうしても手に取らざるを得ない魅力を放ってます。ちくま学芸文庫ジャケ買いしたって話は聞きませんけど、例えば最近の「ジェスチュア」の表紙、「異教的ルネサンス」の表紙、「ヒステリー研究」の表紙。ジェスチュアなんて絶対ジャケ買いした人がいるはず。ところで、ジェスチュアとヒステリーのほうは写真ですが、Amazonの画像だと白が飛んでぼやけてしまっています。実物を手に取るとわかると思いますが、かなりセンスがいい。ちくま学芸文庫には、このように本棚に納めずに表紙を並べて置いておきたいくらい、面白いものがそろっています。

 そんなわけで、本にとって表紙というのはその第一印象というか先入観を与えてしまう、非常に大切な部分だったりします。だから、私は図書館で蔵書の表紙を外して陳列しているのを見ると激しい怒りを覚えるとともに悲しみさえ感じてしまいます。なんであんなことするんでしょう?

 そんなわけで、そのbooklogを私も使ってみようと思い(幻想動物の事典の参考資料ページを移すだけですが、ほとんど自己満足です)、作成しようとしたところ、なぜか重過ぎる……。というわけで、今は作るのを中断中。個人サービスなのか、どういう契約でサービスを利用しているかさえよくわからない怪しいページですが、すでに多くの人が登録しているところを見ると、そんなに悪くもないようなんですけど。