古代ギリシア語の発音

……4月になって始めたもので。
幻想動物のたくさん登場するギリシア神話古代ギリシア語で書かれています。
中国の妖怪なら漢字、韓国の精霊ならハングル、という感じで
ギリシアの幻獣たちもギリシア文字で書いてみるのも良いかもしれません

色々意味不明ながら並べてみると古写本のようで面白いです……

α=a
β=b
γ=g
δ=d
ε=e
ζ=z
η=ē。エー。
θ=th。タ行でよし
ι=i
κ=k
λ=l
μ=m
ν=n
ξ=x(ks)
ο=o
π=p
ρ=r
σ、ς=s
τ=t
υ=y(ü)。ユ。
Φ=ph。カタカナだとパ行かファ行。
χ=kh, ch。カ行。
ψ=ps
ω=ō。オー。

二重母音は8種類。
αι、ει、οι、υι、αυ、ευ、ου、ηυ
υι以外、υはyではなくuになる。またουはouではなくū。
二重母音に見えても違う時は、(")の記号をつける。
Αργεϊ(=Ar-ge-i)

下書きのイオータ
ᾳとῃとῳ。下にある点はι。αも常に長母音で、のちに発音されなくなった。
アーィ、エーィ、オーィとなる。ただし主母音(α、η、ω)が大文字(Α、Η、Ω)で書かれる時、または全部が大文字の時は
ιは並べて表記される。併記のイオータという。
例: アーィデース(ハデス、冥界の王)はᾳδηςまたはΑιδης。

鼻音のガンマ
γがκ、γ、χ、ξの後に来る時、γはgではなくng(日本語のが行の鼻濁音)になる。
σΦιγξはs ph i g xだがsphinx(スフィンクス)。
σπογγοςはs p o g g o sだがSpongos(スポンジ、海綿)。

気息記号
ご覧のようにギリシア文字にはhに当たる文字がないので ‛ と ’ を母音につけてhの有無を表す。
前者がhつき、後者がhなし。どっちも語頭でだけ使う。
二重母音の場合、2つ目の母音に記号をつけるが、hがかかるのは1つ目の母音である。ただ下書きのイオータの場合は
大文字で書かれているときのみ1つ目につける。
語頭のυは1つの例外を除き必ず ‛ をつける。
また、語頭のρにも常に気息記号をつける。
Ὁμηροςはh+O m ē r o sなのでホメーロス
ῥυθμοςはh+r y th m o sなのでrhythmos、リズム。

自分で書いてみてなんですが、普通にノートに練習して書いたほうがずっと覚えやすいです。
いちいちテキスト見ながら上のようにまとめても、少なくとも自分の役には立ちそうもないです。