スリランカの魔続編

 自分ちの掲示板やリンクからいける幻想住人録666の掲示板で盛り上がっているのかいないのかわからないけど、『魔の世界』『女神転生』に現われる南アジア・東南アジア系の怪物たち。

 掲示板でも見られますが、『魔』のほうにある名前は長音が省かれていてギリメーカラorギリメカラーがギリメカラ、ナーラーギリがナラギリになっているなど、ちょっと探しにくい仕組みになっていました。

 どうもこれらは『魔』にあるようにパーリ語の仏教の経典が原典のようです。パーリ語の仏典は主にスリランカで書かれたらしく、そうした経緯によりギリメーカラやナーラーギリがスリランカの魔に分類されたようです。本事典では仏教関係のは「仏教」とまとめていますので、スリランカ→仏教に手直しするべきでしょうかねぇ。そもそも仏教というくくりが大雑把過ぎる気もします。スリランカ発の仏教を指す「南伝仏教」にしてしまおうか。まあいいや。この問題は後回しです。

 さてパーリ語ということで、図書館のアジア系言語辞書のところを見ていたらこれらを調べるのに最適な辞書を見つけました。"Dictionary of Pali proper names"というもの。『パーリ語固有名詞辞典』。分厚い三巻のヴォリュームをパラパラめくると、それこそ無数に見出しがあってギャフン!(古)。でも何かおかしい。なぜNの次にMがあるんだろう。なんでSがこんなところに。そう、(ってよく分かっていませんが)パーリ語におけるアルファベットの順がABCじゃなくてパーリ語特有の並び順になっていたんです。当然慣れていない、というか知らないので探しにくい。あきらめた。


 しかしインターネットとはすごいもので、上記のタイトルで検索したら、なんと辞書そのものが電子テキスト化されて無料公開されているではないか

There are many English web sites with Buddhist literature. The entire Tipitaka has been translated and is available in English language from the Pali Text Society in England. Therefore I do not see the need to include too many books in my web site. Only a few books which I stored into my computer for personal use, I will share with the Internet society

 英語の仏教文献についてのウェブサイトはたくさんある。三蔵経典全体はイギリスのパーリ語テキスト協会によって翻訳され、英語で読むことが出来る。だから私は大量の書物を自分のサイトのなかに詰め込もうとは思わない。ただ、私が個人的な用途によってコンピュータに保存した何冊かの本を、インターネット社会と共有しようと思う。


 なんていい人だ!!!!
直リンまずかったかな? 御仏のご威光を全世界へ照らし出す一助になれば、ということでご容赦ください>palikanonの人。

 しかもまともにABC順です。探しやすい。んで、色々見つかりました。アングリマーラもナーラーギリもサッチャカもアラワカも。でもナンドダッタ(Nandodatta?)だけはないみたいです。当然toroiaは長文の英語を読む気はないので邦訳文献を探します。多くの項目にあるJ.はジャータカの略。で、続くローマ数字とアラビア数字はジャータカ全集の章節番号。うまい具合に図書館にある『ジャータカ』も同じ版を元にしているので、数字だけ覚えて日本語訳を参照すればOKって感じです。ついでにS.はサンユッタ・ニカーヤ、岩波から『神々との対話』『悪魔のと対話』で出ているらしいです。Mil.はおそらく『ミリンダ王の問い』。SN.はスッタニパータ。これも岩波から『ブッダのことば』として出ています。
 他にはShuji Tamuraさんの仏教の部屋に仏典のことなどを含めて色々詳しいことが書いてあるので参考にしてください。ちなみに略号の意味は上記辞典のList of Abbreviationsにあります。



 で、toroiaはもう疲れたよ。一つも項目を追加することなく、いや、更新さえすることもなく、寝るよ・・・眠いよパトラッシュ・・・残りの人は上の情報とかを参考に頑張ってね・・・・・・・ぐぅ。