インドの体内の虫 Part 2

『スシュルタ・サンヒター』とならぶインド医学二大古典の『チャラカ・サンヒター』は「科学の名著」というシリーズに第1部の日本語訳があるから調べやすかった。

第19章「八種の腹の病気(などについての)章」*1

「二〇種の寄生虫」のうち、シラミとダニの二種は体外の汚染分泌物に生ずる。
ケーシャーダ、ローマーダ、ローマドヴィーパ、サウラサ、アウダンバラー、ジャントゥマータラの六種は血液に生ずる。
アントラーダ、ウダラーヴエーシュタ、フリダヤーダ、チュル、ダルバプシュパ、サウガンディカ、マハーグダの七種はカパより生ずる。
カケールカ、マケールカ、レーリハー、サシューラカ、サウスラーダの五種は大便に生ずる。

名称の邦訳は省略、改行は引用者によるものです。

*1:矢野道雄(編・訳)1988『インド医学概論』朝日出版社、p. 134-35。