トメルの場所

 トメル(TÖMER)というのはトルコで一番有名なトルコ語学校です(ほかの言語コースもありますが、トルコ人以外にとってはトルコ語学校でしょう……トルコ語と同時に英語を習っているシリア人もいましたが)。
 それで、何度か書いているように私はそこでなぜかトルコ語を今頃になって勉強しています。そのついでにネットでふらふらとトメル・イスタンブール校の情報を(日本語で、ですが。日本人からの評判を知りたくて)見ているんですが、どうも腑に落ちないところがあります。場所の描写がよくわからんのです。新市街のシシュリにある、と書いてあるところがちらほら。でも授業ではいつも「トメルはタクシムにあって云々」と言わされていて、事実、日本でいうと渋谷にあたるイスティクラル通り(終点にタクシム広場、タクシム駅がある)を一歩入ったところにあるのです。二つあるんでしょーか? でもトメルのホームページには現在私が通っているところしか書かれてません……。
 それはともかく、もしかしたらトメルのことを知りたくてネットで検索してここを見つける人がいるかもしれないので少し詳しく書いておきます。
 住所は、トメルのホームページに書かれている通り。大まかなランドマークである「イスティクラル通り」(İstiklal caddesi)は観光案内本を持っていればすぐに見つかると思います。イスティクラルに電車でいく場合はタクシム(Taksim)駅下車とテュネル(Tünel)利用の二つがあるけど、テュネル(19世紀からある地下鉄)はカラキョイ(Karaköy)駅からの乗り換えで戸惑うことがあるかもしれないから前者のほうがいいのかなあ? とはいえタクシム駅から出ても、そこからイスティクラル通りまでに、初見では似たような通りがいくつかあるから迷うこと間違いなしだし……(そういう日本人観光客を見つけたことがある)。とりあえずタクシム駅からイスティクラル通りに行くことにします。
 イスティクラル通りは、方角としてはタクシム広場から西南西に伸びていて、中央を路面電車のレールが走っています。ときどき公用車なども通りますが基本は人ばかりです。相当多いです。東京の休日の歩行者天国か、それ以上に多い。道頓堀よりも多い。300〜400mくらい、できれば右側に沿って歩きます。途中2か所ほど車が通りを横切っているところがありますが、その二か所目の手前の右側にアー・ジャミー(Ağa camii)っていうモスクがあります。そこだけ樹木が壁の上からが生え出ていて、いかにも古そうな感じを醸し出してます。んで、そこを左に曲がります。つまり車の通る道のほうに曲がります。方角としては南南東へ。通りの名前はサドリ・アルシュク(Sadri Alışık)らしいですが、たぶん目立たないところに書かれている程度だと思うので、参考程度に。
 上り坂になっています。左側に注意しながら歩いてください。2〜30mほど歩くと左側にカフェテリアみたく先のほうまでテーブルが並んでる通りがとおってると思います。ここはハスヌン・ガリプ(Hasnun Galip)通りで、ここを歩いていくと通りの終りのほうで何件か古書店が密集してます。しかしここではなく、あと少しだけ先に進みます。今度は右側に注意しながら。するとすぐに、右手に少し奥まった道が続いていて、そこに警察や警察車両が待機してるのがみつかると思います。その向かい側の道へと左折します。つまり方角としては東北東へ。なーんか水も溜まってて頭上には葡萄棚があってくらーい道の最初の角を右に曲がると、何人か人が立ち話しているところが見つかると思います。さらによく見てみると、右側にはテーブルや椅子も置いてあって、そこに何人か座っている人がいるはずです(雨の日を除く)。たぶん、トルコ人には見えないような人々もいると思います。そこがトメルです。
 確か看板にはTÖMERと書いてあったはず。扉は重いので注意。繁華街の通りを一歩入った路地裏は世界のどこでも地味で薄暗くて目立たないものですが、イスティクラルはその代表例って感じです。トメルもかなーり地味なところにあります。トメルを探し当てるのが第一試験だ!とか言われても納得してしまいそうなくらい。
 それと余談になりますが、3か月以上続けるつもりがないなら、日本から手続きせずにトメルに直行して金払ったほうがずっと楽です。ただしトメルのホームページでスケジュールをチェックして、クラスの始まる1週間くらい前には申し込みをしていたほうがいいでしょう。クラスは午前と午後の二つあって、午前のほうが人気みたいです。私は遅く申し込んだのですが、午後しか空いてませんでした。確かに、午前中に勉強して、午後はイスタンブール観光、帰ってゆっくり宿題をする、というスケジュールがいちばん身が入りそうな気もします。

 あとで写真つきで再upします。