書籍

『図説幻獣辞典』

そういえば、『図説幻獣辞典』というのが某書店のTruth in Fantasyの棚に並んでいた。出版社違うんですけど……。 中身は比較的軽い解説と金子一馬っぽいなイラスト、という体裁で相変わらずクトゥルー神話などの創作物も織り交ぜている感じだった。どうせ内容…

新刊情報 ゾロアスター教

講談社ページによると、以下の書籍が出版される模様。 鎧淳(訳)『バガヴァッド・ギーター』 講談社学術文庫 畑井弘『物部氏の伝承』 講談社学術文庫 青木健『ゾロアスター教』 講談社選書メチエ 注目は青木健さんの本。メチエなので一般向けなのでしょうが、…

西洋中世綺譚集成

シリーズが予告されていたのに最初の1、2冊しか出ずに終わってしまっているというのがよくある。岩波文庫で半世紀以上続刊が出ていないのもある(私の手元にあるのでいうと、『ドイツ民譚集』1948,國松孝二訳は5巻の予定が第1巻だけ出て、そのまま。微妙にマ…

江戸時代のダラーカ

タイモン・スクリーチの『大江戸異人往来』というのが新刊の棚にあった。スクリーチの本はどれも面白そうなのだが、江戸の都市文化に妙に疎く、それに最近の「江戸ブーム」とか「江戸検定」とかに天邪鬼に反応してしまう身としては、あまり読もうという気に…

ツチノコの本が出るらしい

以前、認識的なミスをたたいた覚えがある伊藤龍平がツチノコの本を出すようです。 青弓社の近刊ページより, ツチノコの民俗学――妖怪から未確認生物へ 伊藤龍平 四六判 予価2,000円+税 2008年3月中旬書店発売予定 江戸期において「妖怪」として畏怖されてい…

これはひどい

よくわかる「世界のドラゴン」事典―サラマンダー、応龍から、ナーガ、八岐大蛇まで (廣済堂文庫)作者: 「世界のドラゴン」を追究する会,ブレインナビ,ウェッジホールディングス=出版社/メーカー: 廣済堂出版発売日: 2007/10/01メディア: 文庫購入: 9人 クリ…

ひさしぶりに新刊情報

もしかして最後に新刊書籍紹介をしたのは6月17日だったりする? もう3ヶ月も経っていたりする? と気づき、今更ながらそれ以降の有用と思われる新刊を紹介したいと思います。それにしても、すでに『ブリタニア列王史』なんかも出版されてるんですよねえ……。…

水木しげる『世界の妖怪大百科』

最近、水木しげるの『世界の妖怪大百科』というのを手に入れた(普通に店頭に並んでる)。1978年の『妖怪《世界編》入門』の復刻版だ。水木しげる 世界の妖怪大百科作者: 水木しげる出版社/メーカー: 小学館発売日: 2005/11/01メディア: 単行本購入: 3人 クリ…

新書の新刊2冊

現代の未確認動物文化を調べていて、恐竜文化や怪獣文化が密接に関わってくることを感じている(ゴリラ云々は19世紀以前の話だから、ここではおいておく)。サイエンス側になると恐竜、フィクション側になると怪獣だ(では、ロストワールド文学はどこに?)。幸…

萌えわかり!

萌えわかり!妖怪変化ビジュアルガイド 「萌えわかりシリーズ」作者: 今井修司/大崎悌造,瀬口たかひろ出版社/メーカー: モエールパブリッシング発売日: 2007/07/25メディア: 単行本 クリック: 14回この商品を含むブログ (5件) を見るモエールパブリッシングw…

ボッカッチョ『異教の神々の系譜』

松岡正剛が『デカメロン』ボッカッチオで「とくに『異教の神々の系譜』にぼくは跪いた時期がある。」と言い、ピサ大生の憂鬱 の2004年の日記には「ボッカッチョ『異教の神々の系譜』の邦訳が、文庫版で出たとか、出ないとか」あるけど、全然知らないです。松…

クレーマーその2

神話学者・東ゆみこさんのブログのエントリ(1)「キャロル・ローズ」の巻—ヨーロッパ・キマイラ—にただし、本を編集する際に、参考文献の順番を間違ったという可能性も否定できません。けれども、少なくとも、ローズの本の項目と参考文献が不一致であるという…

また出ていた。モンスター本

また出てた、モンスター本。 『知っておきたい天使・聖獣と悪魔・魔獣』、『知っておきたい伝説の英雄とモンスター』。前者はともかく、後者の監修が『世界神話大事典』も翻訳している金子仁三郎さんですよ。『知っておきたい世界と日本の神々』は松村一男さ…

新刊、近刊

【集え】文学板―情報―スレッド【文殊】より。バフチン『フランソワ・ラブレーの作品と中世・ルネサンスの民衆文化――ミハイル・バフチン全著作 7』杉里直人訳、水声社、2007年6月18日刊行予定 原聖『ケルトの水脈』講談社、2007年7月19日刊行予定 M・D・コウ…

1077916045*幻想動物の事典制作ラッシュ?

ある程度の水準(情報の信頼性・網羅性)に達したこの種の事典は、90年代ごろから新紀元社を中心にいくつか出版されていました。代表選手は草野巧の『Truth in Fantaryシリーズ 幻想動物事典』でしょうか? 項目数1002、モンスターの名前辞書計画によれば掲載…