2016-12-02から1日間の記事一覧

竜の頭と尾を追跡する10 羅睺と計都

ラーフの神話は紀元前のインドで広まっていたので、初期漢訳仏典にもその一部が垣間見えることがある。ただ、そのほとんどは神話的蝕観念にとどまっているため、ほかの論文に譲る*1。 唐の時代にもなると、インドの占星術文献を一部にせよ全部にせよ翻訳した…

竜の頭と尾を追跡する9 ラーフとケートゥ

「竜の頭と尾」の起源を探るため、どうしても避けて通れないのがインド占星術の影響である。この問題が存在するのは、日本語訳のタイトルが『占術大集成』となっているヴァラーハミヒラ(Varāhamihira)の『ブリハット・サンヒター』(Br̥hatsaṃhitā、6世紀…